[明治]2黒田清隆 男でごわす。

明治シリーズが歴代首相シリーズ及び元老シリーズを兼ねていきます。

黒田清隆
伊藤博文が初代首相
2代目が黒田清隆になります。

幕末の戊辰戦争では、新政府側で、最後の函館戦争の総指揮を取ります。

幕府側のトップは榎本武揚

もういよいよとなって、榎本は自決覚悟
敵ながら、男と見込んだ黒田に自分の一番大切なものを託します

万国公法です。

これからの世の中、あなたたちの時代
開かれた世の中になるのだから、役に立てて欲しい

これには、黒田感じ入った。

榎本に投降を説得します。
あなたは死んじゃ駄目だ

ここからが大変だった。

黒田は榎本を生かしたいと思うんだけど
新政府の主だったメンバーは
処刑すべし

一人一人説得して回る

そ、それは?

頭、丸坊主

私、黒田清隆に免じてひとつ

助命がなった榎本からすると、黒田は命の恩人
どうせ死んでいたはずの身と
どんな面倒な仕事でも引き受けた
黒田のためになるのであれば。

黒田は明治になってから、北海道の開拓使に任命された。
薩摩出身だから、北海道は逆の端
榎本との死闘を演じた、特別の場所でもある

精一杯北海道のために尽くしたんだけど
いかんせん金がかかりすぎた。
明治14年に廃止

思い入れありすぎのこの北海道開拓の火を消してなるものか

北海道開拓の官庁とかを、開拓の継続を約束してくれた民間に安くで払い下げた。

これを自由民権派に追求された。

私利私欲?
これっぽっちも考えてござらん。
開拓の火を消さない、それあるのみ
どこが悪い

絶対にこの事は曲げなかった。

とても、男気があるので
好かれる人には好かれるんだけど
世間受けは一気に落ちた。

さらに酒癖の悪さが度を越していた。

奥さんが病気で亡くなったとき
マスコミに、酒に酔って、奥さんを殺した、と報じられた。

ここは大久保利通が啖呵を切った
黒田はそんなことをする人間じゃない

すぐに警察担当の川路利良に命じ
無実の証拠を取ってこい

川路は、奥さんの墓を掘り起こし、一目見ただけで、
はい大丈夫。他殺じゃないです。病死です。

西郷が西南戦争に倒れ
大久保が暗殺されたあと
黒田清隆が薩摩閥の代表となる

スキャンダル続きで一般受けは悪かったものの
伊藤博文が初代首相を退いたあとは、ぜひ黒田に
ということになった。

二代目首相

この時、自由民権派、今で言う野党からも
大隈重信や後藤象二郎を取り込んで内閣を作った
相手の懐に飛び込むのは豊臣秀吉以来と評されている。

そんな男の中の男、黒田も
次第に酒癖の悪さがエスカレートしていく

ある時は、酒に酔って、船の上から大砲をぶっ放し
岸にいた人が一人死んでいる。

黒田を男として惚れていた人たちも
酒癖が悪すぎるので
ひとり、またひとり、離れて行った

大隈重信が暴漢に襲われて片足を失ったり
締結した条約が批判を浴びたりして
首相は、約一年半で辞任となってしまった。

その後、第二次伊藤内閣の逓相、枢密院議長などもつとめている

黒田と榎本の親密な関係は終生続き、
榎本の長男と黒田の長女が結婚することで最終的には両家は親族になりました。

黒田が亡くなったときは、榎本が葬儀委員長もつとめています。

[明治]シリーズはこちら(少し下げてね)

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